2019/02/16

高校生の法律教室

おととい地元の岡谷東高校で開催された法律教室のもようが地元の新聞3紙に掲載されました。
写真は信濃毎日新聞の抜粋です。
右側で話してるのが私です

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2015/07/02

未成年の法律教室 9

 もう一つは、恋人商法とかっていうふうに呼ばれていますけれども、男の人に対しては女の人が、女の人に対しては男の人が、電話をしてきたりして、親しげに話しかけてくるわけですよ。そうすると、一人暮らしをしていて、友達も周りにあまりいない。というときに、例えば男性であれば、若い女の人から電話がきて、関係ない話であっても、「趣味はなんですか」とか、「旅行はお好きですか」とか、いろいろな話をしてると、自分が寂しいと、そういう話しもついしてしまう、で、そうすると、「じゃあ、ちょっと今度、どこかで会いませんか」みたいな話しになって、呼び出されて行くと、実はそれが高額なクレジット、例えば英会話教材か何かをクレジットで売りつけようとしていた、みたいな話しがあるわけです。
 実際に私のところに相談に来た20代の方で、そういう方が何人もいらっしゃいました。なんでそんな必要の無い宝石なんか買ってるのと。20台前半の男の人が、アクセサリーみたいなものを、クレジットで何十万円も、百万円もするようなものを、なんでそんなの買ってるのって聞くと、今のような話だったということがよくあります。そういう親しげに近づいてきて、結局その人は何が目的かっていうと、物を買わせる、金儲けなんですよ。で、目的が達せられたなと思ったら、さっといなくなってしまうっていう、そういうことです。それがまあ、恋人商法とかって呼ばれていますけれども、これも比較的若い人が狙われて、被害に遭うケースが多いのですが、それも、最初からそういうものに全部気をつけて、身構えて生活しているなんていうのは、とても無理ですけどね。普通に生活しているわけですけれども、例えば突然知らない人が家にきた、突然知らない人から電話がかかってきた、これはやっぱり警戒してかかるべきだということですね。
 最後になりますが、「相談窓口、セミナーナなど」っていうところなんですが、ちょっと資料を付けました。その「相談窓口一覧」というふうに書いてありますが、これは私、自分のホームページがあるんですけれども、その中から抜粋してきました。私たち司法書士会でもって、いろんな電話相談の窓口を作っています。ですから、これからみなさんが、気をつけていても、何かと悪い人にだまされて、悩んでいる、お金の問題で、どうしていいかわからない、あるいは借金の問題で困っている、自分がでなくても、あるいは周りの人がちょっと困っているようだっていうときに、ぜひ、一人で悩まずに、司法書士っていうのはこういう場合に相談にのってくれる人なんだということを、ぜひ覚えておいていただいて、こういう電話相談というのは気軽に利用してください。実際に弁護士さんとか、司法書士のところへ行って相談するっていうことになると、お金がかかったりということもありますけれども、こういう電話相談であれば、もう無料で、気軽に聞けますので、ぜひ覚えておいていただいて、困ったときには人に相談するということも、ぜひ知っておいていただきたいなと思います。
 それから最後、この「お金のトラブル解決セミナー」というチラシを付けさせていただきましたけれども、これ、ちょうど昨日、私しゃべってきたんです。それでこんな変な声なんですけれども、これは何かというと、最初に言いましたように、今、借金の問題で困っている人がものすごく多くて、相談にくる方も、今、爆発的に増えているんですよ。私のところにも、かつての3、4倍ぐらいの人が毎日来て、とても一人一人の方に、正直いって手が回らないという部分もありまして。そうすると、少なくとも借金で困っている場合に、もちろん弁護士や司法書士の手を借りなければ、どうしようもないケースもあります。ですけれども、ちょっとこう、法律を勉強していただいて、ちょっと理屈を知っていただくことで、場合によると自分で解決をはかれるような場合もあります。このセミナーではそういう話しを毎月しています。ですからこれ、どなたでも参加できますし、無料で、申込みなんかもいりません。岡谷のイルフプラザという、昔、東急があったところですけれども、そこで、毎月、ここにありますように第3火曜日にやっておりますので、これは相談窓口ということではなくて、セミナー、勉強する場所ということですけれども、こういうこともやっおりますので、ぜひ、参考にしていただきたいなというふうに思っています。いちおう、私の今日用意してきた話しは以上になります。どうもありがとうございました。
(了)

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2015/07/01

未成年の法律教室 8

 それから、四番目にいきますが、「悪質商法について」ということをちょっと触れておきますが、悪質商法というのはですね、それこそ手を変え品を変え、毎日のように新しい商売が考えられて、そういうことばかり一日中考えて暮らしている人がいるのかなって思うぐらい、非常にその、お金儲けのために頭を絞って、よくこんなやり方を考える人がいるなって関心するぐらいなんですけれども。それに対して未然に、こういう悪質商法には気をつけましょうとか、そういうふうに私が言っても、あんまり意味がないのかなっていうふうに思っています。ですから、そこはあんまり細かなことじゃなくて、やっぱり、さっきも言いましたけれども、強い意志を持つ。基本的なことですけど、「いらないものはいらない」っていうことなんですよ。
 欲しいものがあったら、自分で買いますよね、人に勧められなくったって。自分でお店に行って買えばいいわけだし、今はいろいろインターネットとかでも物が買える時代ですけど、自分がほんとにほしいなって思うものがあったら、自分から行動をおこしてるはずなんですよ。ところが、悪質商法というのはどういう場合におきるかっていうと、訪問販売ですとか、電話が突然かかってきたりとか、自分が身構えができてないときにおきるわけです。
訪問販売というのはある日突然ピンポーンってきて、知らない人がきて、玄関先で話しを始めるわけですよ。それは、最初から物を売りにきたっていうふうにはあまり言わないんですね。関係ないような話から入っていって、最終的には物を買わせる。それは心の準備ができてないので、話を聞いているとだんだんだんだん相手のペースにはまっていって、気が付いたら高いクレジットで布団か何かを買っていたとか、そういうことが現実にあるんですね。
 私もこういう仕事をするようになって、初めて「いらないものはいらない」って言えるようになったんですけど、その前は、言えませんでした、私も。実際に何か買わされたりしたこともありますが、これから一人暮らしを始める方もけっこういらっしゃるっていうふうにさきほど先生から聞きましたけれども、一人暮らしをするようになりますと、必ず来ます。知らない訪問販売、セールスマンみたいな人が、必ず来ます。おもしろいように来ます。で、そういう人を、玄関に入れてしまうと、もうそこで勝負あったかなって思うぐらい、怖いんです。
 人間、一人でいると、なかなか知らない人に、NOとは言えないんですよ。玄関に入れてしまうと、むこうはプロですから、話がうまいんですよ。最後には言うとおりに契約書を書かないと、帰ってくれないようなふうにだんだんさせられてしまうんですね。そこに、自分以外に自分の味方がいれば、強いことも言えますけれども、自分しかいない。相手がちょっと体格の良い、ちょっと顔のおっかない人だったりすると、「いらないです。帰ってください」って、なかなか言えないものなんですよ。
 ですから、一つの防御策としては、知らない人は、玄関から中に入れないというのが一つですね。まあ、インターホンとか付いていれば一番いいかもしれませんけれども、あとは覗き穴みたいなのがあったりすると、確認できますけれども、知らない人の場合に、むやみに玄関から中に入れない。例えばチェーン錠みたいなのでちょっとだけ開けて、顔が見えるんだったら、そこで話しをすればいいわけですよ。そこで、「ご用件は何ですか」と。で、用件が、例えばじゃあ、結果的に物を売りに来てるんだとすれば、「それは必要ないですよ」と、いうことを言えばいいわけです。だからそういう、自分の身を守るっていう術。
 それと、もう一つやっかいなのは電話。電話です。私も仕事やってると、たまに、っていうかしょっちゅう、そういう電話が来るんですが、いろんな電話がかかってきます。「こういう物、買いませんか」とか、あるいは「儲かりますよ」「儲かる話しがあります」とか。これはおそらく、みなさんもこれから、会社に勤めたりすると、会社にもいろんなそういう電話が来たりするかもしれません。「資格を取りませんか」とか、「これからは資格の時代ですよ、資格を取りませんか」。まあ、それは多くの場合、実際にそれが、全部が全部、悪質だって決め付けるわけじゃないんですけども、やっぱり、儲け話とか、あんまりうまい話というのは、そもそも無いんだっていうくらいに思ってないと、まじめに話しを聞いてしまうと、ああそんなものかと、じゃあ自分もやってみようかなと思ってしまうのが人間ですので、そこはもうちょっとクールになって。儲かる話しだったら、人に勧めないで、自分でやってるはずなんですよ。「絶対にもうかります」とか、そういうことはまず無いです。それは地道にこつこつやっていくしかないということなんですよね。だからうまい話に飛びつくというのはぜひ慎重にということです。
 それと、もう一つは電話もなかなか切ろうと思っても切れないものです。私も最近切れるようになりましたけど、電話が来て、話しが始まってしまうと、「じゃあきります。チーン」って切れればいいですけれども、なかなか切らせてくれないんですよ。そうすると、例えば自宅だったらまだいいかもしれないですけど、職場だったりすると、人に迷惑がかかっちゃいますよね。会社の同僚の人とか、会社の人に、あんまり長電話してると、迷惑がかかってしまう。そうすると、(もういいや、早く電話切りたい)→「わかりました。はいはい。」とかっていう形で済ませてしまうと、自分は何も物を買ったつもりはないのに、どーんと品物が送られてきちゃったりして、どうしようということになったりとか。送られてきてしまうと、また面倒ですよね。買ってもいない物が、送られてきても、別にそれは返品すればいいわけですけど、気持ち的に嫌なものですよね。そうすると、電話がきたときに、必要ないものについては、「必要ありません。今忙しいので、失礼します」と言って、もう一方的でもなんでも、電話を、受話器を置いてしまうということが、必要だと思います。そういう場合は、相手は最初から用件を言いません、だいたい。物を売りつけようとして電話をかけてきているはずなのに、そういう話しじゃなくて、世間話みたいなところから入っていって、最終的に売りつけるというような場合が多いので、知らない人から電話がきたら、最初に用件を聞くということですね。「ご用件はなんですか」と。別に世間話しをするつもりでかけてくる人はいませんよね、知らない人が。だから、「何ですか、物を売ろうとしてるんだったら、私は必要ありませんよ」と言って電話を切る。これが必要なことだと思います。
(つづく)

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2015/06/30

未成年の法律教室 7


 それから、3つ目の「クレジットのしくみ」っていうところなんですけれども、クレジットカードで物が買えたりとか、あるいはクレジットカードを持っていなくてもですね、例えば車をクレジットで買うとか、そういうことっていうのが、よくあるわけです。これから社会に出て行きますと、そういうことは非常に多く、機会が増えてくることだと思うんです。クレドットカードで、なんで物が買えてしまうのか、あるいはクレジットカードがなくても、車をローンを組んで買える、これはなぜなのか、どういう仕組みでそういうことができるのかっていうことは、ぜひ知っておいていただきたいと思って、ちょっとお話します。

 例えば車をクレジットで買う、という場合を例にとってお話ししますと、普通は販売店、お店ですね、車屋さん、それから自分、消費者。普通は物を買うときは現金で買うのが普通ですので、普通はこの、「お店」と、「自分」しか出てこないわけです。で、例えば50万円の車を買うって考えた場合に、「車を買う」、「50万円を払う」という、そういう関係しか普通はないんですよね。じゃあ、クレジットを組んで買うというのはどういうことかというと、この「お店」と「自分」だけじゃなくて、もう一つ、「信販会社」、クレジット会社ともいいますけれども、信販会社というものがもう一つ出てきます。で、こういう三角形がここにできるんですね。で、お金を、現金を持ってなくても、車を買うことができるというのはどういうことかというと、本来、自分が払わなきゃいけないお金を、自分に代わって、この信販会社が代わりにお店に払ってくれるというのが、これがクレジットの仕組みなんですね。

 で、払ってくれたら、返していかなきゃいけない。こういう仕組みで、自分が手元にお金を持ってなくても、高価な品物が買えてしまう、というのはこういう仕組みだからなんですけれども、誰でもこういうことができるわけではなくて、一定の信用があって初めてできる。信販会社はこういうことをするときに、この人の信用、収入がどれだけあるかとか、そういうことを見て、こういうことをやっています。そうすると信用があるなと判断すれば、こういうことで契約ができる。で、この人は、信販会社に立て替えてもらったお金を、毎月、払っていかなきゃいけないわけです。その際に、さっき利息っていいましたけれども、利息を付けて返していく、そういう仕組みです。分割手数料っていうふうにいいますけれども、この分割手数料っていうのが、契約に応じて決まってくるわけですけれども、非常に分割手数料っていうのは高い場合が多いです。さっき、消費者金融の利息の問題をお話ししましたけれども、クレジットでこういう物を買うっていうときの分割手数料も、非常に高い場合があります。例えば、100万円の物を買うについて、30万円ぐらい分割手数料が加算されて、130万円を払わなきゃいけない契約になっていたりとか、そういうことがよくあります。確かに、就職したばかりで、まだそんなに給料をもらえない。たけど欲しい車があるっていうようなときに、クレジットを組めば買えるっていうような場面があるかと思うんですけれども、その際も、先ほどと関係しますけれども、利息、この場合、分割手数料というのはいくらなのか、その辺をちょっと意識して、本当にこれは自分の収入で今後、払っていけるのかどうなのかっていうようなことをちょっと意識していただきたいなというふうに思います。

 で、もう一つ言いますと、この場合に、お金を全部払い終わるまでは、この車は、自分の物ではありません。全部払い終わって、初めて自分の物になるっていうのがこの契約なんです。そうするとどういうことか。まだ支払いが途中なのに、この車を友達に売ってしまったということになると、これは、人の物を勝手に売ったということになりますので、信販会社から損害賠償請求されたりとかっていうことも出てきますので、クレジットで買ったものについては、全部払い終わるまでは、完全に自分の物じゃないんですよっていうことも知っておいてください。それもそうですし、例えばまだ支払いが済んでない物を、ぶつけちゃったと。ぶつけて廃車になっちゃったとかってことになりますと、それも、言ってみると、人の物を壊してしまったみたいな意味合いにもなってきますので、注意が必要だということなんです。ですからクレジットについては、分割手数料というものを意識していただきたいということと、買った物は、全部払うまでは完全に自分の物になっていないんだっていうことを知っておいていただきたいと思います。

 これはカードがない場合なんですが、クレジットカードの場合は、カードを作るときに審査があって、その人の収入の状態とか、そういうのを見て、カードを発行してくれます。カードを発行してくれた場合には、限度額があって、50万円とか100万円とか、限度額があって、その枠までは自由に物が買えるっていうのがクレジットカード。こういう流れは同じなんですけどね。カードを提示して、サインするだけで、物が買えてしまうっていう便利なものなんですが、そこには常にこの分割手数料というものがついてまわります。一括払いとかっていうふうにすると、この分割手数料はかからないです。ですから、例えば今後クレジットカードをむやみやたらに持つことはよくないと思いますけれども、必要があってクレジットカードを持った場合に注意することとしては、リボ払い、月々一定額の支払いでいいというのがリボ払いというんですけれども、リボ払いとか、分割払いにすると、高い物が確かに買えます。ですけれどもそれは、高い分割手数料を上乗せして払っていかなきゃいけないことになるということですので、慎重にしていただきたいということと、どうしても手元にお金がなくて、欲しい物が目の前にある。だけどこれは来月ボーナスが出て、一括で払えるとかっていうときには、できれば一括払いで買ったほうが、分割手数料を払わなくて済みます。っていうようなことも知識としては持っていたほうがいいかなと。分割にするとそれだけで手数料を払わなきゃいけなくなりますから、一括で払えるんであれば、一括にこしたことはないということが、クレジットカードの場合はいえるかなと思います。

 私はディーシーカードというのを持っているんですけど、一枚しかないんですけれども、ディーシーカード2というのが、自然に発行されてきまして、ディーシーカード2のほうは、分割専用なんですよ。元々あったディーシーカードは一括払いにもできるんですけれども、2のほうは分割専用、リボ払い専用なんです。そうすると、うっかりそのディーシーカード2のほうを使ってしまうと、分割手数料を払うことになってしまうので、もう2のほうは極力使わないようにして、まあ、そもそもクレジットカードはあまり使わないんですけれども、どうしても使うっていう場合は一括払いのほうを使うというふうに私もしています。ですので、そこをよく知らずに、あ、リボ払いだったら月々少なくていい、なんて、コマーシャルでも言ってますけどね、リボだから安心とか、言ってますけど、そこにはちょっとからくりがあって、ちょっと気を付けていただきたいなというふうに思います。

(つづく)

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2015/06/29

未成年の法律教室 6

 「強い意志を持つ」っていうのは、そこに書いたんですけれども、今言いましたようなヤミ金のような行為っていうのは、許されないことで、やってはいけないことをやっているわけです、相手は。そうすると、相手はやってはいけない犯罪行為で、確かに2万円とか、ポンと振り込んできているのかもしれないけれども、それは、法律の目で見ると、きちんとしたお金の貸し借りじゃないんですね。きちんとしたお金の貸し借りではなくて、それは、最初振り込んだ2万円ていうのは、犯罪の餌、犯罪の囮みたいなもの。囮として2万円だけ振り込んで、実際はその10倍も、何十倍ものお金を脅しとるのが目的で、振り込んできているに過ぎないっていうふうに、法律上は評価します。
 ですので、いつも言っていることは、たとえその人が、そういうヤミ金みたいなところから、2万円振り込まれているんだとしても、その2万円ていうのは、法律上、そんなものはそんな相手にもう払ってやる必要はないものですよ、っていうふうにいつも言います。それは有効なお金の貸し借りじゃないからなんです。犯罪の餌として撒いたものは、それが回収できないのは自業自得だという、そういう理屈になるわけです。
 最終的に、本当に貸したほうが、お金を返してほしければ、払ってくれなければ裁判所に訴えて、強制的にでも回収することができるはずなんですけれども、そういうヤミ金みたいな者のやっている行為には、裁判所は一切手を貸しません。ですから、そういうヤミ金みたいなところが、2万円振り込んだけど返してもらえないといって裁判を起こしたとしても、裁判所はそういう権利を認めてはくれません。ですから彼らは、そういうことを知ってやっていますから、払ってくれないとしても、裁判所に訴えることはできないわけです。
 で、何をするかっていうと、先ほどのように、その家族ですとか、周りの人の勤めているところですとかに、電話して、嫌がらせをして、回収をはかる。それしかないわけです。ですから、そういうことに手を出さない、引っかからないということです。
 で、もう一つ言いますと、今のは一応お金を最初に2万円なら2万円、振り込んでいるからまだいいんですけれども、実際は、なんにも借りてないのに、なんにもお金をびた一文受け取ってないのに、請求されるっていうことも、実際はあります。どういうことかというと、お金に困った人が、何かの雑誌の広告とか、新聞広告とか、何かを見て、「お金貸します」っていうような広告を見て、電話をするわけです。そうすると、そこではなんやかんや理由をつけて、貸してくれない。ですが、その人の情報だけは、そこでしゃべらされるわけですよ。家族が何人いて、どこに勤めていてとか。そうすると、実際お金を借りてないのに、そういう審査をするのに費用がかかったとか何とかっていう名目で、これだけの費用がかかっているから、これを払えっていうようなことまで言われるわけです。だから、そうするともうめちゃくちゃなんですよね。お金を借りてもいないのに請求される。それはもう、法律の話しではなくて、めちゃくちゃなんです。
 なぜ、そういう被害が起きるかっていうと、やっぱり、個人情報を教えちゃってるからなんですね、相手に。個人情報さえ、相手は、そういう電話をかけてきた人の情報さえ手に入れば、なんでもできてしまうっていうことです。片っ端から電話して、相手が根をあげるまで電話して、金を搾り取る、っていうことが、現実にできてしまって、やっている人がいます。
 ですから、個人情報をむやみに教えない。それから、そういうものについては、払う必要がないんだということ、明らかに払う必要がないんだということを知って、不当なそういう要求とか、そういうものに屈しない。多少のお金だったら払って、解決しちゃおうかとかっていうふうにやると、余計、請求がきます。「あ、この人はちょっと脅せばお金を払ってくるな」というふうに思われてしまうと、余計に請求がされますので、不当な請求に対しては、絶対に払わない、応じないっていう、そういう「強い意志」を持っていただきたいっていうことなんです。
 で、今は架空請求みたいな、たとえば出会い系サイトみたいなものを、ちょっとこう、覗いたことがあって、っていうことから、何かその何万円も請求がきたりとかっていうようなことも、よく相談であります。で、それも、よくよくお話しを聴いてみると、やっぱりそれは払う必要はないですよという結論になる場合が多いです。多少でも、払わないでいると、何されるかわからないっていうふうに、心配に思われていたとしても、だからといって、そういう不当な要求に対してお金を払っちゃったりすると、余計請求されるのは目に見えています。
 ですから、結論からいうと、そういう払ういわれのないものについては、絶対に払わない。で、そこの判断が難しいと思ったら、やっぱり一人で悩まないで、後で説明しますが、ちゃんと相談すべき場所がありますから、ぜひ人に相談していただきたい。ちょっと携帯で、そういうサイトを、ちょっと利用したことがある。だけども、5万円も請求がきた。でも、まるっきり利用したことがないわけじゃないから、ちょっと後ろめたさもある。っていうようなときに、ほんとにこれ払わなきゃいけないかどうか、非常に難しい場合もあると思うんですね。そういうときにはぜひ、一人で悩まないで、ぜひ、人に相談をしていただきたいというふうに思います。
(つづく)

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2015/06/28

未成年の法律教室 5


 続きまして、二番目の「ヤミ金と振り込め詐欺について」というふうに書いてあるところの話しをしたいと思います。
 ヤミ金というのはですね、最近ちょっと下火になっているんですけど、つい2、3年前に、非常に爆発的に増えたんです。で、私の事務所でも、毎日ヤミ金の相談ばっかり受けてるっていうときがあったんですね。ヤミ金というのは何かというと、ちょっと先ほどの話しとは全く違いましてですね、例えば、ある日突然携帯電話に、知らない人から電話がかかってきて、「お金、必要じゃありませんか」と。「今すぐお貸しできますよ」、なんていう電話がきたりするわけですよ。で、なぜそういう電話がその人のところへ来るのかは、私は正確なところはわかりませんけれども、推測するに、消費者金融と取引をしていたりとかですね、あるいは、それが返せなくなって、例えば自己破産をすることになってしまった人ですとか、そういう人の、まあ、名簿みたいなものが、本当はそういうものが出回るということは、あってはならないわけですけれども、何らかの理由でそういう人のリストっていうか、名簿みたいなものが、売り買いされたりして、出回っちゃっているということが、実際にあるんじゃないかと思うんですよね。
 なぜそういうことが起きるかっていうのは、推測でしかありませんけれども、例えば、過去に、消費者金融ですとか、信販会社ですとか、そういうところに勤めていた人が、職業柄、お客さんの名簿は容易く手に入るわけです。それを、高く買いますっていうような人がいた場合に、そこに売り飛ばしてしまうとかね、そういうことが、ひょっとするとあるのかなっていう気がしています。実際には知りませんけれどね。そういうようなことがあって、個人情報が、本当は漏れるはずのない個人情報が、出回っている。で、そういうお金に困っていそうだなっていうような人が狙われて、突然、携帯電話なんかに電話がいって、そういう、お金貸しますよ、みたいなことがまあ、現実にあるわけです。
 それで、どういうような話しをされるかというと、「とりあえず、2万円すぐに振り込めますよ」と。「そうしたら、一週間毎に、1万円ずつ入れといてくれれば、とりあえずそれでいいですよ」、みたいな。そうすると2万円借りて、1万円、一週間毎に利息を払っているようなものなんですね。
 そういうときに、飛びついてしまう人っていうのは、それだけお金に困っているっていうことなんです。誰も貸してくれない。どこの会社へいっても断られて、誰も貸してくれない。そうすると、非常にありがたく感じてしまう。そうすると目の前の2万円に飛びついてしまう。っていう現実に、起きるんですよね、そういうことが。そうすると、1万円、1万円…とかっていう形で払っていく、それはやっぱり、到底無理なわけですよ。ところが実際にそういうところにはまってしまっている。
 そもそもそういう行為というのは、もう許されないことなわけです。さっきの(消費者金融の)ような話しではなくて、例えば2万円振り込んで、一週間毎に1万円払いなさいなんていうことは、言ってみれば犯罪にあたります。犯罪ですからやってはいけないことなんですけれども、実際は犯罪だろうがなんだろうが、おかまいなしにやってる人がいるんですね、そういうことを商売として。そういう人は、ちゃんとした事務所を構えたりしないで、いわば携帯電話一本で商売してるような人もいるわけです。
 そうすると、そういう人がお金をどうやって回収するかというと、ひたすら電話です。その人の(お金を借りる人の)携帯だけじゃなくて、お金を貸すときに、家族の名前とか、家族の勤め先とか、そういうところを全部聴きだしといて、約束どおりに払ってくれないっていうことになると、そういうところへ電話するわけですよ。「○○にお金貸したんだけど、払ってもらえないから代わりにお前が払え」とか、そういう滅茶苦茶なことがあるわけです。
 そういう人たちは、最初から法律を守るつもりがないので、弁護士に言うぞとか、司法書士に相談したとか、あるいは警察に言うとかって言ってもですね、言うことをきかないわけです。だからもうやりたい放題です。非常に困ってしまいます、そういうことになると。家族の会社まで電話がじゃんじゃんじゃんじゃんいって、家族が会社にいづらくなって、辞めさせられるはめになってしまうとか、そういうことになってしまうので、まあ、結論からいえば、こういうところに絶対に手を出さないというか、引っかからないということなんですね。そんなことは当たり前だっていうふうに思うかもしれませんけれども、これから何があるかわかりません。本当にお金が必要になったときに、自分じゃないにしても、例えば家族の誰かが病気になって入院することになってお金が必要でっていうときに、そういうものにひっかかってしまうっていうことは、実際にないとはいえないと思いますので、ちょっとそういうことは知識として知っておいていただきたいというふうに思います。
 そこで言いたいことは、「自分の個人情報をむやみに人に教えない」ということなんです。昔はこんなことは無かったんですけど、今の時代は携帯電話さえあれば、何でもできてしまう。携帯電話一本で貸金業ができてしまう。そうすると、そういう相手は、自分の貸したお金を回収するためには何でもします。その人の家族だとか親戚だとか、そういうところへ平気で電話をします。ですから、間違っても、自分の家族ですとか、そういう人の勤め先ですとか、そういうことを相手に教えない、ということですね。逆にいうと教えさえしなければ、相手は何もできないはずなんですよ。自分の携帯にかかってくるだけだったら、自分が相手にしなければいいっていう話しなんですけれども、家族のところへかかってきてしまうものについてはどうしようもない。または、勤め先にかかってきてしまう電話っていうのは、どうしようもない。(電話をかけるのを)やめろっていってもやめないわけです。ですから、むやみやたらに自分の家族の情報とか、自分の勤め先とか、そういうものを、知らない相手に教えないっていうことが、これからは必要なのかなというふうに思います。毎日相談にのっていてそういうことを思います。
(つづく)

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2015/06/25

未成年の法律教室 4

 その下に、「保証人になる」っていうことをちょっと書きました。これはちょっと話しがそれるかもしれませんが、ぜひ、今日話しておきたいなと思ったことで。
 これは、これから社会に出ますと、例えばお友達ですとか、先輩ですとか、あるいは職場の上司ですとか、そういう人から、「悪いけど保証人になってくれないか」、というようなことを頼まれることがあるかもしれません。で、実際に私も、人の保証人になって、そのために非常に嫌な思いをしたっていう経験があるんです。
 保証人というのは何かっていうと、お金を借りる本人が借金を返せなくなった場合に、代わりに払わなければいけない、これが保証人ということなんです。
 で、「保証人になってくれ」っていうふうに頼んでくる人が必ず言うことは、「絶対に迷惑をかけない」っていうふうに言うんですよ。「絶対に迷惑をかけないから、名前だけ貸してくれ」と、「ハンコだけ押してくれ」、そういうふうに必ず言うんです。私もそういうふうに言われて判を押したことがあるんですね。
 ただ、そういう場合で、その人だって、本当は親しい友達になんか保証人を頼むのは、嫌なわけですよ、誰だって。私は自分の兄弟なんかから頼まれたりもしましたが、本当はそんなことは頼みたくないはずなんです。それが、頼まなくてはいけないというのは、その人自身が非常に困っているんだっていうふうに思います。困って、友達にまで、又は後輩にまで保証人を頼まなければいけないっていうのは、やっぱりよっぽど困っているんだろうと思うんですね。で、そういうときに、気軽に、「お前の頼みだから、困っているときはお互い様だ」、なんていう感覚で、ポンとハンコをついてしまうことが、本当にいいことなのかどうか、ということなんです。
 私は、実際は自分の兄から、もう何年も前ですけど、保証人を頼まれまして、私の兄は非常に口がうまいもんですから、調子のいいことばかり言われてですね、「ああそういうことならいいよ」って簡単に応じてしまったんですけれども、結果的に私の兄は借金をたくさん作って逃げてしまいました。で、今も行方がわからないんですよ。それで、私はその兄の借金なんかも肩代わりさせられたりっていうこともしましたし、それだけじゃなくて、毎日相談にいらっしゃる方の中で、そういう、人の保証人になって嫌な思いをしているっていう方が非常に多いです。
 ですから、友達関係を壊したくないとか、職場の人間関係を壊したくない、それから、先輩と後輩の良い関係を壊したくないと思うならば、やっぱり私は極力そういう保証人になりあったりとか、お金を貸しあったりとか、そういうことは、しないほうがいいっていうふうに思います。なぜならば、親しい友達同士でお金を貸すっていうのはどういうことか。その貸した瞬間から、それは債権者と債務者っていう関係になってしまうんですよ。問題なく返してもらえればそれはいいかもしれませんけれども、ただ、貸した瞬間から、貸したほうはお金の貸主になって、借りたほうは借主になって、そういう立場に置かれるわけですから、それまで非常に親しく、いい友達同士で付き合っていたっていう関係が、そこでがらっと変わってしまいます。
 ですから、「お金を貸してくれないか」、とか、「保証人になってくれないか」、とかいうふうに頼まれた場合はですね、簡単に応じてしまう前に、その人はなんでそんなことを頼んできたんだろう、ということを、よく話ししてみたほうがいいと思います。で、本当はその人が、例えば借金で首がまわらなくなってるとかっていうことであれば、それはきちんと、後で説明しますけれど、適切なところへ相談して、ちゃんと解決をすれば、そんな友達まで巻き込んで大ごとになる前に、防げたかもしれないわけです。だから、そういうことは、親しい人だからこそ、やっぱり気軽にお金の貸し借りや、保証人になるとか、っていうことをしてしまう前に、その人が本当はどういう状態なのかっていうことを、よく話ししてみるっていうことを、ぜひしていただきたいなというふうに思います。
(つづく)

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2015/06/24

未成年の法律教室 3

 そうすると、どういうことが起きるかっていいますと、毎月毎月、例えば25000円払っているとしますと、毎月利息を払い過ぎてるわけです。本来18%で計算すれば、100万円に対して一年で18万円。そうすると12で割れば、払う利息は毎月15000円でいいはずなんですよ。本来15000円の利息だけ払えばよかったはずなのに、20000円も利息を取られちゃってるってことになると、5000円利息を余計に払ってるっていうことになるわけです。余計に払った利息はどうなってしまうのかっていうと、それはですね、さっき元金がちょっとしか減らないって言いましたけど、払わなくていい利息を払ってるわけですから、元金はその分減ってこないとおかしいわけです。で、実際はそうなるわけです。そういうふうに言っていくことによって、そうなるわけです。でもそれを言っていかないとそういうふうに処理されない。そのまんまうやむやになっていってしまう。そういうことが、実際は知られていないっていうか、隠されていて、このケースでいけば毎月5000円も利息を余計に払ってるっていうことを、多くの場合気が付かないで終わってしまうんですね。そうすると、このケースでいくと毎月5000円払い過ぎになって、その分元金が本当は減ってきているはずっていうことになりますと、そういう支払いをずーっと毎月続けているとどうなるか。毎月5000円ずつ、本当は減ってきているはずだっていうことになると、何年もずーっとそういう支払いを続けていると、ある日を境に、借金はもう払い終わっているっていうことになるわけです。5年も6年も続けていると。で、そういうことは知らないでいて、まだ残っていると思ってずーっと払っていますので、実際はある時点で借金を払い終わっているのに、なおかつ払っているっていうことになるから、その場合は、余計に払い過ぎ、つまり「過払い」っていうことになるわけです。
 私の事務所に相談にいらっしゃる方の中で、お話しを聴いてみますと、5年も6年も、7年も前からずーっと返済を続けているという人がよくいます。そうすると、計算をちゃんとしてみると、あなたの場合もう払い終わってますよ、払い終わってて余計に払っちゃってますから、余計に払ってる分は取り戻せますよ、というような話しをよくするんですよ。
 今、世の中でそういうことがすごく増えてきてるんですね。いわゆる過払い、過払いを取り戻したいという人が増えてきているんです。そういう人が増えてきたというのはいいことだと思うんですけれども、今までそういう問題が表に出なくて、なんとなくそういうへんな状態がずーっと続いてきたというのが今までの状況ですね。そこが私は消費者金融っていうものの一番の問題かなというふうに思って、今、最初に話しをしました。
 ですから、今後、お金を借りるとき、もちろん借りる必要が出てくれば、借りるしかないわけで、そういうときにですね、やっぱり利息っていうものをちょっと意識してほしいなーと思います。すぐに借りられるとか、いつでも気軽に借りられるとかっていうことだけで借りてしまうんじゃなくて、利息は何%なのか、じゃあそれは毎月払ってくとした場合にいくら払っていけば、いつ終わるのか、とか、そういうことをちょっと注目していただきたいというふうに思います。「利息のしくみ」っていうのはそういう話になります。
(つづく)

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2015/06/19

未成年の法律教室 2

 お金を借りるときには、利息っていうものを払わなければいけなくなるわけです。利息が年20%とか、年10%とか、そういうふうにして契約をするわけですけれども、ちょっと黒板に書きますと…。
 「利息制限法」という名前の法律があります。利息制限法という法律では、何を決めてるかといいますと、お金を貸す際に、利息はここまでしか取ってはいけませんということを決めているんです。で、その「ここまで」っていうのがですね…。年18%まで、というふうに定めているわけです。正確には、貸す金額に応じて15%の場合もあれば、20%の場合もあるんですけれども、まあ一般的に一番多いケースでは年18%までっていうことですので、18%ということでお話しますけれども。そうしますと、年18%までしか本来は利息は取ってはいけないというふうにされているわけです。ところがですね、消費者金融の利息っていうのは、今だいたい25%とか26%と、そのぐらいなんです。そうすると、ここまでしか取ってはいけませんよという利息以上の利息を取っているわけです。で、それはどういうことかっていいますと、契約ですので、貸すほうと借りるほうの契約です。契約に基づいて借りるわけですので、まあ、それは、ある程度自由なわけです。ところが、じゃあ仮にですね、25%という利息でお金を貸した、借りたとしますと、実際返さなきゃいけない利息というのはいくらなんだってことになりますと、やっぱり、18%までなんです。
 そうすると、すごく簡単にいいますと、たとえ借りるときにですね、25%という約束で借りたとしてもですね、18%を超える利息っていうのは、「払わなくていい」ということなんですね。「払う必要がない」ということなんです。これはもう、明らかなんですね。ところが、そういうことっていうのは、一切教えてくれないわけです。教えてくれないし、普通は知る機会がないんですね。私もこういう仕事をしてなければたぶん知らなかったんです。
 で、年18%とか、年25%っていうのは、どういうことかっていうと、一年で、貸した、借りた金額に対して、一年で18%の利息が発生する、それを付けて返さなきゃいけないということになるので、例えば、わかりやすくいいますと、100万円を借りたとしますと、100万円の18%っていうのは18万円ですよね。ですから、1年後には、18万円を付けて返さなければいけないんですよっていうのが年18%という意味です。
 で、じゃあ今、消費者金融などで行われている25%っていうのはどういう利息かというと、100万円を借りた場合に、一年後には25万円の利息を付けて返さなくてはいけないということになるわけです。
 そうしますと、だいたい、普通は毎月返済するという約束になっているわけです。毎月いくら返してくださいねっていう約束になっていますので、100万円に対して一年で25万円ということは、毎月返すとしますと、12ヶ月で割りますと、2万ちょっとになるわけです。毎月払うときに、一ヶ月分の利息っていうのは20800円も払わなきゃいけない。そうすると、だいたい100万円借りて、毎月返済してくださいよっていう金額っていうのは、だいたい25000円とか、そのくらいなんですよ。そうすると、25000円返しても、2万ちょっとは利息に取られてしまうので、借りたお金、元金っていいますけど、元金は4000円ちょっとしか減らないわけです。そうすると返しても返しても減らないっていうことなんですね。こういうふうになっているわけです。そうすると、よっぽど収入のある人は返せるかもしれませんけれども、普通の収入の人は、私は返せないと思うんですよね、この利息っていうのは。もともと何か必要があって借りてるわけですから、もともと余裕がない。そこへ持ってきて、毎月2万円の利息って、やはり普通は返せないと思うんですよね。で、そういうところまで、ちゃんと理解して借りてるかどうかっていうことなんですよ。
 借りるときはですね、ほんとに、無人契約機みたいなものもあって、簡単に借りられてしまうんですよ。借りられてしまうし、人に会わずに簡単に借りられてしまうので、ちょっと、今月お金が無いなと思ったら、カードで簡単にお金を引き出せてしまうわけです。まるで銀行の通帳のキャッシュカードのような感覚で、お金がちょっと足りないなと思ったら、カードでお金を借りて、使って、というようなことが、やっぱり非常に多いんですね。そうすると、こういうことをやっていると、これはやっぱり、いずれ行き詰って払えなくなるっていうことがあるわけです。
 で、「何が問題か」っていうことに話しを戻しますと、こういう、本来は利息制限法の18%までしか返す義務がないにもかかわらず、そういうことが隠されて、こういう契約でこういう返済が強制されている、これが返せないと、こういう利息が返せないと、すぐに取立てが来る。勤め先や、自宅とか、そういうところに取り立て、払ってくださいという電話が来て、払わないではいられない。だけどその際にほんとに払わなくちゃいけない利息というのは18%までなんです。
 ですからそこがですね、非常にへんな法律になってるんですよね。へんな法律で、本来18%までで、それ以上の利息は「禁止」すべきなんですよね。禁止して、例えば25%の利息で貸すこと自体、しちゃいけないんですよ、っていうふうにすべきなんだけれども、そういうふうにされていないわけです。「返す義務はない」っていうふうになっているだけで、そういう利息で「貸してはいけない」っていうふうにはなっていないんですね。そこが問題だというふうに、一番思うんです。
(つづく)

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2015/06/15

未成年の法律教室 1


講演録「未成年の法律教室」2007.2.21 in諏訪実業高等学校

 みなさん、おはようございます。ただいまご紹介をいただきました司法書士の小口一成といいます。よろしくお願いします。私はふだん、岡谷市のほうで、司法書士という仕事をしております。この仕事を始めて、今年12年目くらいになります。毎日、この司法書士という仕事をしていますと、いろんな悩みですとか、いろんな困ったことを抱えた方が相談にいらっしゃいます。本当に毎日いらっしゃいます。毎日朝から夕方までそういった方の相談にのって一日終わってしまうというような状況なんですけれども、これから社会に出ていかれるみなさんにですね、ぜひ、これだけは知っておいていただきたい、これだけは私からお伝えしときたいというようなことをですね、とても全ては伝えきれないんですけれども、これだけはぜひっていうようなことだけに絞って、一時間、お話しさせていただきたいと思います。おそらくですね、ふだんはあまりなじみの無いというか、どちらかというと退屈な話になるかもしれませんけれども、おそらくこういう話ってあまり、今後も聴く機会がたぶんないと思いますので、がまんして聴いていただけたらありがたいと思います。
 今日、お配りしていただいてあります紙があるんですけれども、そこに、今日お話しする内容を書き出してきました。これはですね、1、2、3、4、5っていうような形で、項目を書いてあるんですけれども、一時間の中で、私のほうからお話したい内容を、1から順に、重要だと思うものから書き出してあります。ですので、「1.多重債務問題について」っていうのが、私の中では一番重要かなと思っていることになります。ですので、一応この順番に従ってお話ししていきたいと思うんです。
 まずですね、1っていうところに書きました、「多重債務問題について」ということをちょっとしゃべらせていただきたいんですけれども。なぜこれを一番最初に持ってきたかといいますと、やはりですね、毎日いろんな方の相談にのっているっていいましたけれども、一番多いのが、この多重債務問題についてのご相談なんです。ほんとに若い方もいらっしゃいますし、年配の方もいらっしゃって、いろんな職業の方が相談に来ます。ほんとにその、感じることは、世の中にこんなにも借金のことで苦しんでる、困ってる人がいるんだなーということを、つくづく感じています。そこに書きましたけれども、消費者金融ということを取り上げてお話ししたいんですけれども。今、テレビのコマーシャルなんかでたくさんやってますので、みなさんご存知だと思うんですけれども。消費者金融っていうのはですね、私たちは、まあ私たちはっていうか、私は、あまりよいイメージを持っていなくてですね。なぜかっていうと、重要なことを、お客さんに伝えていない。本来伝えなければいけないことを伝えないでおいて、やっている。そこが一番私は問題だっていうふうに思っているんです。消費者金融=悪とか、そういうことをいうつもりはないんですけれども。例えばテレビのコマーシャルについていいますとですね、非常にいいことしかいわないわけです。それで、私はその、いろいろありますけれども、一番何が問題なのか。これだけはぜひ、知っておいていただきたいということだけ、ちょっといいたいんですけれども。それはやっぱり、利息のことなんですね。利息。
(つづく)

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