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2016/02/01

自己破産 10

 同居の家族の収入の証明・疎明資料というのは、その人が破産状態かどうかを明らかにする直接の資料ではないんですけれども、同居の家族の収入の状態だとか、財産の状態というのは、やっぱり裁判所としてはチェックする必要がある「事情」なんですね。だからこそ裁判所でもそれは出せって言うわけです。ですから、そこは、家族の人から、「なんでそんなもの要るの?」っていうふうに言われないために、本人にちゃんと、こういうものがなぜいるのかということを説明して、その上で集めさせる必要があります。そうしないと、私たちが、かえって後々その家族にまで説明しなきゃいけなくなっちゃって、自分たちが辛い思いをするので、本人によく説明するっていうことですね。家族の書類がなぜ要るのかっていうことです。
 で、預金通帳っていうのは、全部です。これも、このへんも、よく説明しないと本人はわかりません。預金通帳は、使っていようがいまいが、口座が世の中に存在している以上、全部必要になります。ですから何年もずっと使っていないものであっても、解約していなくて口座があるんであれば、それは出さなければいけないんですね。出さないでいたら、財産を隠したということになってしまうわけですから、全部必要だと言って、くどいぐらいに、「全部要りますよ」って言ってください。で、過去2年分必要です。これは、過去の通帳の出金、入金を裁判所はチェックしますので、そのために必要なんですね。ですからこれも、よく説明して、「通帳を紛失してしまっている場合は、預金の履歴を打ち出してもらってくださいよ」というふうに言います。
 で、自動車の車検証。これも、本来的には、その人本人の車の分だけでいいようなものなんですけれども、「家族の乗ってる車の車検証も出してくださいね」って裁判所は言います。どうしても無理な場合はしょうがないですけどね。例えばお兄さんがいて、車検証を頼んでも渡してくれない。であればそれはしょうがないんですよ。だけど、最初の段階では、それは必要なので、持ってきてくださいっていうふうに言うわけです。これも、「なんでそんなの必要なの」って、私もそんなの必要ないと思うんですけども、ただ、やっぱり心情的に、その人が破産の申立てをするにあたって、家族の人があまりにも高級車に乗ってるとかね、そういうことは、裁判所はやっぱり、判断材料というか、例えば最終的に免責させるかどうかとか、そういういろんな場面で、判断材料の一つになるんだろうと思うんですね。だから、やっぱり破産する以上は洗いざらい、自分のものだけじゃなくて、少なくとも同居の家族の収入の状況、財産の状況ぐらいは、洗いざらい裁判所に出す必要があるんだということですね。
 で、その次、自動車の価格の見積書。これは、時価いくらぐらいかということなんですけれども、これは、さすがに、本人の所有している自動車の分のみでいいだろうと思います。車検証というのは、出そうと思えばすぐ出せるものなので、そういうものは家族の分も出してくださいって言うんですけれども、車屋さんに頼んで見積書を書いてもらうというのは、それはやっぱり手間がかかることなので、それは家族の分までは必要とはされていません。ですから、自分の、本人の所有している車については、見積書も要ります。
(つづく)

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