自己破産 2
で、ちょっと前置きなんですけれども、その「はじめに」に入る前に、貸金業規制法が最近改正になりまして、グレーゾーンが撤廃されて、3年後ぐらいになると思うんですけれども、グレーゾーンが撤廃されたということ。それから、いわゆる過剰融資というんですかね、債務者の収入にかかわらず、今までは、どんどんどんどん貸してたわけですけれども、それが多重債務者を生んでたということが、まあ、そういうことを政府も認めた結果、債務者の収入に応じて、ここまでしか貸してはいけないという規制を、法律上ちゃんと設けたわけです。年収の3分の1だったか・・・、ちょっと今忘れてしまいましたが、今まではそこがもうフリーパスみたいになってたのが、きちっと、法で禁止して、これ以上貸しちゃいけないよというふうになりましたので、そうすると今まで、サラ金が貸してくれてた人が、これからは貸してもらえなくなるというふうになります。そうなると、今までは自転車操業、自転車操業で長引いてたというか、延命できてたのが、これからは、本当にもう支払い不能というふうになって、「借りて返す」ということができなくなって、相談に来る、という人が増えてくると思うんですね。
破産の申立て件数というのは、最近、3年ぐらい前をピークにして、ちょっと減少傾向にあって、それでも今、年間16、17万件ぐらいだったかと思いますけれども、一番ピーク時は年間25万件ぐらい出てたんですけれども、それがまた、今後上昇に転じていくんじゃないかなというようなことが言われています。ですから、破産の仕事というのは、これから増えていくであろうというふうに私は予想しています。というのが前置きです。
(つづく)
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