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2015/08/12

債務整理入門 9


 それと、もう一つは、そういうことをやるためには、やっぱり時間、落ち着いて話ができる時間をとる。最初の面談というのは非常に重要だと思う。最初の面談でその人にいかに安心をさせてあげられるか、それが腕の見せどころですので、落ち着いて話しができる時間をとる。それは、どんなに少なくてもやっぱ一時間ぐらいはかかると思います。私の場合は要領が悪いので、一時間で済む場合というのはほとんど無くて、だいたい一時間半から二時間ぐらいはかかっちゃうんですね。
 そこで、じっくり話しを聴いてあげて、見通しが持てたのであれば、引き受けるわけです。その「受任」という部分なんですけど。見通しが持てなければ引き受けることはできません。例えば、さんざんじっくり話しを聴いてあげたら借金が1000万あると。利息制限法でどんなに引き直しても1000万あるという人が、俺はがんばって返していきたいんだと言ったとします。だけど、収入が例えば手取りが月々10万円しかないと。他は全然もうお金が出てくるあてはないとすると、絶対無理なんですよね、それは。なのに、その人が、自己破産は絶対したくない、俺は破産なんか絶対したくない、破産はしないんだと言い張っているとした場合、受けられないわけです、それは。だから、それは一生懸命話しを聴いてあげて、こっちも一生懸命答えてあげても、最終的に折り合わなければ、引き受けることはできません。そういうケースも現にあります。ですけれども、じっくり聴いて、話しをした結果、見通しさえ、確実な部分じゃないとしても、こういう形で、方針で、解決していくという見通しが持てれば、引き受けるということになります。
 聴き取り事項なんですが、その日に、一番最初の面談で、何を聴き取らなくてはいけないか、最低限。それはですね、もう、こういう本(注1:日本司法書士会連合会 消費者問題対策推進委員会編「クレサラ・ヤミ金事件処理の手引」(民事法研究会発行)参照)とかを見ると、相談票のひな形がありますので、その相談票にしたがって、アンケート形式で聴き取っていけば、最低限必要なことは聴き取りができます。ですからそんなところで悩む必要は無いというわけです。借入先が、どこからいくら借りていて、収入がどれだけあって、財産としてはどういうものがあって、家族構成がこうで・・・。そういうことなんですけれども。
 漏れの無いように、落ちの無いように、そういう相談票か何かにしたがって聴き取っていってあげる。そうするとそれらの聴き取りを終えると、だいたい見通しが持てるんですね。持てるというか、この状態で、どういう方法で解決したらいいか、というのが、これはまあ場数を踏む必要はありますけれども、そこである程度の言い方はできると思います。「この状態だと、ちゃんと調べて、利息制限法でちゃんと引き直し計算をしてみれば、分割弁済で解決をはかる余地は十分ありますね」とかね。それからさっきいったように、どう考えたって、これはもう破産しかないという場合もあります。ですからその場合はそういう言い方をするわけです。「このケースであれば、破産するしかないんじゃないかと思われます」と。そういう話しになるわけで。それで、ちゃんと両者が納得して、じゃあお願いしますということになれば、そこで、引き受けるということになるんですね。
(つづく)

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