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2015/07/27

債務整理入門 4


 で、そこは確かに、我々も毅然とした対応をしなきゃいけないし、嫌がらせもあります。だから、電話して、「そういうことで司法書士の小口だけれども、もう返済義務は無いからもう電話しないように」みたいな話しをしても、「なんだコノヤロー」みたいな話しになるわけです。だけどそんなのはもう、ほっときゃいいんです。まじめに言ったってまじめに返ってこないんですから、いちおう言うべきことだけ言って、司法書士の小口一成です、事務所の住所も電話番号もFAXも、全部口頭で伝えてやればいいわけです。受任通知と同じで、「こういうことで引き受けましたから、今後○○さんにはもう一切連絡しないようにお願いします」と。そうすると、「ふざけんなバカヤロー」とかって、言われますけれども、「はい、じゃあそういうことで。」と受話器を置くと。それだけのことができるかどうかということです。で、そうやって受話器を置いても、またすぐかけてきたりします。で、暇なときは付き合って、「ああ、はい、はい、はい。」とかってやってるときもありますけれども、忙しいとそんなことに関わっていられないわけですから、そういう場合は例えばしばらく電話線、ジャックを抜いておくとか、いうこともあります。で、それはやらないといけないと思うんですね。そんなことを、依頼者というか、一般の人に、何も後ろ盾がなくて、やれといったって、できるわけがなくて、法律家である私たちが、そういう対応をこれからするんですよ、払わなくていいんですよ、って励ましてやって、一緒にがんばりましょうねって、やって初めて可能になるんで、そこの部分だけでも、やっぱし司法書士はサポートしてあげるということですね。逆にいうと、債務整理の難しいことはできなくても、ヤミ金への対応だけやるのだっていいと思うんですよ。それをやることによって確実に救われます、本人が。そうしないと、ほったらかしとくと、警察も助けてくれない、忙しいっていって相手にしてくれない、というと、その人の職場やら、家族やら親戚やらんところへ、だんだん嫌がらせの電話がきて、そのままにしといたらどうなるかっていうと、誰も助けてくれない、その人はもう思いつめて、自殺しちゃったりとか、そういうことも現にあるわけです。ですから、それは、もしそうなったってことになれば、警察が対応してくれなかった、弁護士も、司法書士のところに行っても相手にしてもらえなかったってことになれば、私たちは何をやってたかっていうことになるんですね。そこは私たちは法律のプロである以上、法的に考えて払う義務があるかどうかっていうのは、ちゃんと判断して、本人を支えてあげるということは、当然やるべきだという意味で、その「ヤミ金への対応」というのを書きました。これは、そういうことでいくと、債務整理の手続きの中の一つのメニューとか、そういうことではなくて、当然、もしそういう人がいたら、司法書士としてそういう対応をしましょうという意味でそこへ入れてあるわけです。
 私はここでこんなふうにしゃべってますけれども、最初はどうやってやっていいかわかりませんでした。最初はやっぱりこういう支部研修で話したこともありましたけれども、まじめに利息制限法の計算をして、「これだけ過払いになってるから返しなさい」といって、少額訴訟を起こして回収したとか、そういうことをしていた時期もありましたけれども、そんなことすらもやる必要がないんだということを、この数年で、やっぱり全国のバリバリやられている弁護士とか司法書士などとの交流で学んできたわけです。ですから今はもうヤミ金というのはもうそういう対応をするということで、統一していますので、そこは難しい知識は必要ない。だけども私たちがそこを本人を支えてやらないと、本人というのは不安で不安でたまらないわけですから、そこのところだけですね。そこは、慣れないとちょっと大変な部分もあるかもしれませんが、法律家である以上、法律で飯を食っている以上、そこはやらないといけないと思います。
(つづく)

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