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2015/07/22

債務整理入門 3


 次に、3の「債務整理の各種手続き」というところです。これもですね、今の資料の11ページぐらいのところに簡単に触れています。そこに「第9」ってあって、「債務整理の各種手続きについて」っていうことになってます。そこに、「1、特定調停 2、任意整理 3、個人再生 4、破産 5、過払金返還請求」と。過払金返還請求というのはちょっと、手続きっていう意味じゃないんですけど、一応入れてあります。つまり、その、債務整理の手続きとしては、4つしかないということです、簡単に言えば。特定調停か任意整理か個人再生か破産しかないということなんです。要は、お話しを聴いて、この人はどの手続きで解決をはかるのがいいかっていうことを決めて、それをやっていくだけの話しなんです。ですから、それぞれの手続きが、どういう手続きで、どういうメリットがあってどういうデメリットがあって、ということを最低限押さえておく必要は確かにありますが、それだって本を一冊読めば、わかることなんですよね。そんなに難しいことじゃないです。当然この資料も、ざっと読んでいただけば、それぞれの手続きがどういう手続きかってのはわかっていただけるはずです。ですから、それぞれの手続きがどういうものかっていうのを、ある程度理解していただくっていうのはもちろん前提です。
 で、ちょっと戻りまして、資料の一ページ目の、3の、「ヤミ金への対応」っていう部分があります。ヤミ金への対応というのは、今のその資料には記載が無いんですが、これはやっぱりどうしても必要な部分になります。ヤミ金への対応っていうのはなぜ必要になるかっていうと、最近はもうめっきり少なくなりました。ですが、ひと頃、3、4年前に、ものすごくヤミ金が増えた時期がありまして、私も当時、ヤミ金の相談ばっかりやってて嫌になっちゃってたんですけど、正直(笑)。これは、今、ほんとにその頃に比べると10分の1とか、もっと少ないくらいで、非常に楽なんですけれども。
 この仕事をやっててやっぱり大変な部分って、こういう部分だと思います。相談を聴いて、その人がサラ金とかそういうものだけじゃなくて、ヤミ金に手を出しちゃってたってことになると、ちょっと、まあ精神的にはかなりしんどい部分が確かにあります。何がしんどいかというと、ヤミ金というのは、もう、そもそも、なんといいますか、アウトローなんです。法律を守ってないんですね、最初から。だからこっちも法律守る必要なんかないっていうふうにいっちゃうと、ちょっと乱暴なんですけれども、正当な債務整理の手続きでもって対応すればいいっていう業者じゃないんですね、ヤミ金の場合は。だから、破産がどうとか、任意整理がどうとかっていう理屈じゃなくて、そもそもヤミ金というのは、法律的に考えていっても、出資法をはるかに無視した貸付をしているっていうのは、法的にどう評価されるかっていうと、不法原因給付とか、そういう話しになってきます。犯罪ですので、犯罪のための金銭を交付してるっていうことになるので、それについてはそれを返せっていうことについては法律は手を貸さないっていう考え方になります。
 ですから、例えばヤミ金が1万円、2万円振り込んできたと。まだその人は1円も返してないっていう状況であっても、じゃあ、その1万円、2万円を返さなきゃいけないかって考えていくと、突き詰めて考えていくと、それはじゃあ、そのままにしておいた場合に、ヤミ金が、民事訴訟を起こしてきたと。そのときに裁判所が、「あなた、ヤミ金からお金を借りましたね。それは金銭消費貸借に基づいて貸したお金ですから、あなた返しなさい」という判断を、裁判官がするかという問題なんですよ。そうすると、ここは、もちろん個々の事例、事案によって、全部一緒じゃないですから、中にはそういう場合で返還義務を負う場合もあるかもしれませんけれども、でも、そもそも契約書も無ければ、まあ、ほとんどみんな、おんなじような形態なわけです。携帯電話一本でやってるような相手が、何かしら理由をつけて1万円をその人の口座に振り込んできた。で、一週間毎に、例えば5000円ずつ払わされている、そういう事例があるわけです。1万円貸し付けてきて、一週間で5000円ずつ、毎週毎週5000円ずつ払わなきゃいけない契約というのは、つまり、一週間で5割ですよね、7日で5割の利息を付して貸しているということになるので、そんな契約はもうむちゃくちゃで、出資法どころの話しじゃなくて、もう犯罪です。
で、去年、貸金業法が改正になって、罰則が上がりまして、懲役10年・・・、5年だったかな、上がりました。罰金は5000万だか1億。それだけ重大な犯罪なんです。ですからそれはもう、結論からいうと、もちろんお話しは詳しく聴きますけれども、もう、ヤミ金だと、ヤミ金から借りてるんだということになると、少なくとも、取り組んでいる弁護士や司法書士の対応、我々の対応としては、もうそんなやつらに金は払わない。びた一文払わないっていう対応で貫いているんです。
 ですから、ヤミ金への対応というのは、「いかに払わないでがんばれるか」っていうことです。それは難しい法律の問題じゃないんですね。そこをその人にいかにしてわからせるか。その人はお金を借りたと思っているわけです。借りて、借りたものは返さなきゃいけないと思っているんですけれども、そうじゃないわけです。そうじゃなくって、犯罪の餌として撒いているものについて、法律は手を貸さない。そういうことで貫いていかないと、そういう行為がなくならないわけです。1万円は元金だから返さなきゃいけないって考えちゃうと、どんな悪さをしても、撒いた1万円は返してもらえるっていうことになれば、そういう悪いことをする人は、悪いことをしたって、痛くもないわけです。実際に警察が動いて端から捕まえてくれりゃあいいですけれども、全部捕まえてくれるなんていうことは期待できない。たまに逮捕されたとかっていうニュースがありますけれども、あんなのはわずかですよね。そうすると、こっちがまじめに考えて、元金だから返さなきゃいけないなんてやってったら、それは言い方を換えれば犯罪に手を貸してるような形になっちゃうわけですから、それはもう返さない。
(つづく)

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