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2014/09/17

消費者被害解決事例報告 5

 それから、事例の3ですが、これは資料でいうと22から28まで。これはちょっと時間がなくて、事件の記録を探し出すことができなくて、私が出した内容証明しか引っ張り出せなかったんで、それを付けてきたんですけれども。事例の3は、これはどういう事例かっていうと、30代の女性で、やっぱり布団の訪問販売だったんですね。で、この人はちょっと、あまりにも人が良いっていうか、そういうところもあるのか、どうもその、言われるままに契約をしちゃってるっていう、そういう人でした。で、いろんないきさつがあったんですが、ちょっとこの件だけ見ていただくと、22ページですが。福助商事っていうところが販売店なんですけれども、まあ、布団のクレジットを組んじゃっていて、これはどういう状況だったかっていうと、それ以前にも買った布団があって、で、また新しいのを売りに来て、で、クリーニングということで、持ってったらしいんですよ、家にある布団を。で、それが雨に濡れてしまったんで、弁償しますと。で、新しいクレジットを組んでくれればそれで弁償に当てるんで、で、そのクレジットの代金はもう発生しません、みたいなそういう説明。で、新たなクレジットを組まされて、90万ぐらいだったかな。90万ぐらいのクレジットを組まされたばっかりのときに相談に来まして、まだ一回も払ってないという状況でしたね。
 で、まずはクーリングオフ。ただ、17年の7月が一応契約日だったんで、それからするともう半年くらい経っちゃってます。けども、クーリングオフ。で、これは要するに契約書面を見ると、23ページの上のほうにあるように、「商品の型式」や、または「種類」の記載を欠いてるんじゃないかと。単に「羽毛掛け」とか、「センターラグ」とか、「ファートン」っていう記載があるだけで、そういった記載が無いんじゃないかということで、クーリングオフを一応しています。
 それからこれは、いろいろ言ってるんですけれども、第2、詐欺による取り消し。民法96条の詐欺です。23ページの3段落目ぐらいですかね、「けだし…」というところを見ると、「上記契約は、貴社の担当者らが依頼人の布団をクリーニング中に雨に濡らして使用不能にしてしまったことの弁償としてされたものであり、貴社の担当者らの『料金は全額こちらで持ちます』との虚偽の説明によって、依頼人が錯誤に陥った結果締結されたものです。だから詐欺によって取り消します。」という主張が一つ。
 もう一つは第3で、消費者契約法による取り消しもしています。これは、消費者契約法の4条1項の不実告知を一つ言っています。重要事項について事実と異なることを告げた。重要事項っていうのは、この場合は「対価」とか、そんなふうになるのかな。契約の目的たるものの対価とか支払い条件とか、そんなようなのが重要事項にあったと思いますけれども、それについて不実のことを告げてるというのが一つと、さらに、23ページの一番下のところで、「上記契約は、重要事項について消費者の利益となる旨を告げ、かつ、当該重要事項について消費者の不利益となる事実を故意に告げなかった」いわゆる不利益事実の不告知ということも言っています。まあ同じようなことですね。「代金はうちが持ちますよ」という有利なことを言っておきながら、実は代金を払わなきゃいけないという不利益な事実を告げなかったと、そういうことを言ってるわけですけれども、4条の2項。ということを言っています。
 それから第4、特定商取引法による取り消し。これは新しく特商法の改正で、取消し規定ができたんですけれども、その取り消しも言っています。「加えて、上記契約は、貴社の担当者らの、契約の締結を必要とする事情に関する事項につき不実のことを告げる行為によって、依頼人が誤認して締結されたものですから、特定商取引法9条の2」条文のある方は見ていただきたいんですが、9条の2で、要するに、契約の締結を必要とする事情に関する事項につき不実のことを告げた場合は取り消すことができるっていう規定が新設されたんですが、それも言っています。「さらに、上記契約は、貴社の担当者らの商品の販売価格ないし代金の支払いの時期及び方法について、故意に事実を告げない行為にも該当」しているから、同じく9条の2の第2号にも該当するんですと。条文は後で確認していただけばいいと思いますが。一応言えることは全部言おうということで、羅列したんですね。
 ただ、注意していただきたいのは、取り消しがいつまでもできるわけじゃなくて、消費者契約法の場合は、追認できるときから6ヶ月以内にしなきゃいけない。特商法の取り消しも同じです。そうするとこのケースは、契約の日からするともう6ヶ月経っちゃってるので、その点どうかってのはありますけれども、ただ、この場合に追認できるときがいつかって考えると、必ずしも契約締結日ではなくて、誤認に気が付いた日ですよね。誤認してることに気が付かなきゃ追認なんかあり得ないわけですから。そうすると6ヶ月まだ経っていないという考え方もできるので、一応こういう主張をしています。
(つづく)

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