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2014/09/17

消費者被害解決事例報告 4

 それから、事例2です。事例2は資料の10から21になりますが、これはその、認知症のお年寄りがいわゆる布団の訪問販売にやられていたと。グレイスフルっていう下諏訪の施設があるんですけれども、そこから電話が来まして、グレイスフルへ行って、話を聴いて、じゃあやりましょうという話しになったんですね。これはまあ、布団の訪問販売一件だけでした。で、その、通帳を事実上管理していたケースワーカーさんが、通帳を見たら、なんかわけのわからないアプラスからの引き落としがされていることがわかったんで、本人に聞いてみたら、どうもその、布団か何かを買ったらしいと。でも内容がよくわからなかったんですね。で、一応その、お話しを聞きまして、じゃあとりあえずということで、布団のアプラスのクレジットのほうは、これはとても有効な契約じゃないんで、解約に向けた交渉をしましょうということと、できれば今後の心配もあるので、成年後見制度の利用なんかも含めて、ちょっと考えていきましょうというふうにしました。
 で、まあこれはですね、要するに、そもそも、そういう交渉を依頼できる能力がその人にあったかどうかという問題が確かにあります。で、ただ、私はそのときの判断で、本人とも面談して、難しいことはわからないけれども、「布団をあなた買ってるようだけれども、これは買いたくて買ったんじゃないわねえ。」みたいなこと。で、「解約の交渉を司法書士の小口に依頼してもいいかねえ。」ということを、ケースワーカーさんと3人で話している中で、まあそれなりの感触を得たのでやっていったということです。
 で、10ページを見てください。まずやったことは、アプラスに対してこういう通知を出しました。10、11、12と3枚にわたる通知ですけども。これはよくわからないんで、まあ、調査の上回答くださいという内容になってるんですね。これはまた後でお読みいただけばいいと思いますが。本人にどういう確認をしたのかと。電話確認ですね。それから加盟店たる販売店に対する、どういった管理をしていたのかと、いうようなことに、回答せよというような内容で出したんですね。で、12ページを見ていただきますと、通知の理由として、まあいろいろありますけれども、結局その、お医者さんの、主治医の意見書だとか、その主治医の意見書を見ると、「脳血管性痴呆」という言葉と、「失見当識」ですか。ちょっとわからないですけどそういう言葉があったんで、インターネットで調べてみたら、こういう症状です、というのがあったんで、プリントアウトして、そういうのも添付書類として付けたりして、こういう通知をアプラスにしました。
 そうしたところが、13ページにありますように、アプラスから通知、回答がありまして、以下のとおり回答しますと。で、まあこれは簡単に言いますと、「問題なくちゃんと確認もしてますし、適切な契約なんです」という回答です。で、契約書が無かったんで、契約書の写しも送れと言ってあったんで、契約書も送りますということで、同封されてきました。
 で、それを見て、実際にやったことは、14ページにありますが、内容証明を出したんですけども、販売店に対して。一つは契約の不成立なんだということです。要するに意思の合致は無かったんだ、ということが一つ。それから15ページの第2というところで、もう一つはクーリングオフ。仮に、契約は一応成立していたと解しても、書面を受け取っていない。書面の交付が無いのでクーリングオフの期間はまだ進行を始めてないんだからクーリングオフします。そんなこと書かなくてもいいんですけどね、ただ「クーリングオフします」でいいんですけれど。ということと、もう一つは第3、支払い済み代金の返還請求。以上のしだいですので、依頼人がすでにアプラスに払った代金を返還せよと。通帳から拾い出した金額が40何万だったんで、一応そういう請求をしたんですね。
 で、17ページで、同じくアプラスに対して、これはいわゆる抗弁権の接続の対抗かな。割賦販売法の30条の4に基づき、信販会社にも通知しなきゃいけないんで、したと。ほとんど同じ内容です。
 で、それをやったところ、20ページを見てください。通知を出した後、電話でいろいろやったんですけれども、アプラスと。で、結果的にこれはもう、合意解約になりました。まだ半分以上クレジットの支払いが残ってたんですけれども、合意解約。で、既払い金はまあ、放棄しました。既払い金も本当は返還請求して、取り戻したいんですけれども、そこまではちょっと私の能力と、いろんな事情の中で、しなかったと。だからこの辺がまだ不十分というところなんですね。本当は既払い金の返還をきちんとしなきゃいけない。でも、既払い金を放棄してゼロで収めてしまったわけです。
 で、布団の件はそういうことで、中途半端でしたけどもゼロ和解で収めまして、現在どうなってるかっていうと、私が一応後見人の候補者になりまして、後見開始の申立てを諏訪の家裁にしている状況、段階で、もうそろそろ、この間裁判所に調査官との面談に行ってきたので、これからお医者さんの鑑定があって、それから開始決定っていう運びになるかなと。で、私はこれ、後見の開始申立てをしてるんですけれども、まあ、場合によると保佐とか、そういう形になる可能性もあるかなと思ってるんですけれども。そんな状況にあるのが事例2です。
(つづく)

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