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2014/08/07

シリーズ本人訴訟 商工ローンと根保証 4

625ページが尋問事項。これもその主債務者の詳しい尋問事項になります。さっき申出のときには簡単な尋問事項を出してありましたけれど、より詳しいもの。通し番号で57まで質問事項がありますけれども、これは裁判所にもたしか出したと思います。本人の手控えという意味もありますけれど、裁判所にもたしか出したと思います。で、これは結局こっちは本人訴訟ですから、本人がやるわけですよね。本人が尋問するわけです。それで、尋問をしました。627ページ。そこに調書があります。平成15年2月12日の午後1時30分から証人尋問をしまして。で、リハーサルみたいなのもしましたね、やはり。
628ページからが、その私の依頼者の尋問がそのあたりです。中ほどに「被告」とありますが、そこからになります。そこから「陳述書4ページを示す」、とありますがそこから下になります。だーっとそのとおりのやりとりが速記録になっているわけですが。これまたお読みいただけると面白いと思うんですが。非常に堂々とやりました、本人が。この時点でもう裁判を始めて4年くらい経っていたんですね。だから裁判というものに慣れていたということもありますし、いろいろやはり本人がこの過程で勉強していったんだろうと思います。すごく弁護士のように堂々とやってくれたんですね、尋問を。アドリブなんかもけっこうきかせて。この尋問がけっこう良かったんだろうな、裁判官に与えた印象というのは良かったんだろうなと今でも思っています。これはまたお読みいただければと思います。「あなたは私を騙して保証人にさせたのですか。」とかってそのものズバリ聴いているのもありますが(笑)。そんなやりとりがあったと。
 632ページ。これは被告本人、保証人である本人の陳述書。本人尋問もしましたんで、被告本人の陳述書もこういう形で出しました。これはまたお読みいただけばと思います。
 636ページにありますのが、被告本人の尋問の調書になります。これは被告の本人尋問ですので、裁判官に聴いてもらったんですね。こっちが尋問事項を出しておいて、裁判官が質問をしてくれたと。この本人尋問はまああんまり、これは、という部分は無かったような気がしますね。なんといっても主債務者の尋問が大きかったと。ちょっと言い忘れましたけど、主債務者の尋問が良かったと言いましたが、一番良かった点というのが、これはアクシデントといってもいいんですが、さっき一日がかりで陳述書を作ったと言いましたが、そのときは本人が隠してたというか黙っていたことがあったんですよ。言いづらくて。というのは何かというと、保証人に頼んだ時点でその人はすでにSから1000万円以上借りていたんですね。だけどそんなものは無いと、今回借りる200万の他には借金は無いんだと言って頼んだわけです。それが第三者詐欺だと私達は主張していたわけなんですが、ポイントは、それを相手方たるSが知っていた場合じゃないと駄目なわけです。そうすると、そういうふうに主債務者が保証人を騙したということをSの社員が知っていたんだということを立証できないと勝てないわけです。で、それはその陳述書を作る過程では、例えばSの社員に自分が1000万の負債があることは言わないでくれよというふうに頼んだという事実でもあれば、知っていたというふうに言えるかと思いますが、その当時は、そういう事実は無い、みたいなことを言っていたんですよ。陳述書を作った段階では。だから陳述書にもそういう記載は出てこないわけです。ところが、証人尋問の当日の朝早く弁護士の事務所に集まってリハーサルというか打ち合せをしているときに、「実は今まで黙ってたけど…」みたいなことを言い出したわけです。「実はあのときSの社員にそういうふうに頼んだんだ」と。黙っていてくれと。そんなことをその日になって言い出したわけです。そういうことを、尋問の中で、なんであなたは陳述書にはそういうことが書いてないんだけど、陳述書を作るときにそういうことを黙っていたんですかということを、これは本人が聞いたんじゃないですけど、もう一人のこちらについた弁護士がそういう質問をしたりして、その当時自分が詐欺罪で訴えられるんじゃないかとか、そういうことを恐れていたとか、そんなことも言ったりして。そういうちょっと予想外の展開というのも確かにありました。
 そういう尋問を終わりまして、640ページを見ていただきますと、準備書面(7)。抗弁の整理は一応済んでいますが、証人尋問の結果、こういうことが明らかになったんだという意味で、出したんですね。第三者による詐欺がいっそう明らかになったと。既存債務が1000万円以上あったにもかかわらず、これをわざと告げなかっただけじゃなくて、原告の社員にもそれを被告に言わないでほしいと頼んだ。まさにこれで第三者の詐欺と相手方の悪意が立証できたんだろうということを付け加えたということですね。
 それで、640ページの右側の部分の信義則違反、公序良俗違反。ここです。この頃、平成15年11月17日、東京地裁で原告の訴えを却下する判決が出たと。これが一番最初に言いました、手形訴訟の濫用だという判断。私が一番最初の準備書面で書いたのと似たような判断をしたのがこの判決です。その判決が642ページからつけてあります。645ページの二行目辺りからちょっと読みますと、「仮に根保証契約がその約定どおり有効であるとしても、根保証限度額は保証人の保証責任の範囲の上限を画するに過ぎず、保証人において同金額の支払い義務が当然にあるものでないことは明らか。かつ無条件に同金額を払うべきものでもないことも明らか。仮に保証人において根保証をしたこと及び私製手形の振り出しをしたことを理解していたとしても、私製手形の記載は保証人の真意に沿わないと言わざるを得ない」ということ。
 645ページの右の方の段落が変わった辺りから、「手形訴訟制度が証拠制限をし、簡易迅速に債務名義を取得させることとしているのは手形の信用を高め、流通を促進するためにその簡易迅速な金銭化が強く要請されるからであるところ、私製手形が手形の信用と流通とは無縁のものであることは以上の認定から明らか。以上認定したところをあわせて考慮すると、原告が使用する私製手形は手形訴訟を利用するために手形制度を濫用しているものというべきで、このような私製手形による原告の提起する手形訴訟は手形訴訟制度を濫用したものというべきである」と。これ、私が一番最初に書いたこととほとんど同じようなことを言ってくれてますよね。こういう判断をして、結局Sによる手形訴訟は不適法だといって却下した判決なんです。これも証拠として当然つけまして、647ページと648ページを見てください。これが最後に出した準備書面になるのかな。
 647ページと648ページはほとんど同じ準備書面なんですが、これは実を言いますと、もう一人別の保証人についている弁護士さんがいると言いましたが、その人が親切にこういうのを出せとFAXしてくれたものです。自分のところでも同じものをも出すからと。今の東京地裁の判決を受けてこういうのを出すと。で、647と648の違いはですね、ほとんど内容は同じなんですが、647ページのほうは最後のほうを見ていただきますと、不適法却下を求めるとなっていますね。ところが648ページの最後のほうを見ていただきますと、棄却されるべきだと述べています。却下じゃ意味無いんで、棄却にしようということで、急きょ出しなおしたわけですね。
 その後は、言って見ればこのあたりでもう勝負あったみたいな感じだったと思うんですけどね、今思えば。その後原告側の準備書面がいくつか出てきてますが、もうこちらからは何も出してません。ここから先は。
 それで、ちょっと面白いことを言っておきますと、652ページを見てください。これは原告側が出してきた準備書面なんですけど。時機に遅れた攻撃防御方法ということで、「被告らから、本件訴訟における手形について、手形ではないという主張がされた。これは時機に遅れた攻撃防御方法として許されない。」と。まあ確かに気持ちはわかりますが。理由も書いてあります。その後、654ページ。平成16年5月。だいぶ最近ですね。請求の趣旨変更。原告は請求の趣旨を下記のとおり変更すると。手形訴訟の段階では500万及び9月1日から年6パーセントの割合による損害金を求めるとされていたわけですけど、これが、29.2パーセントの割合による損害金を求めるというふうに変えて、請求原因も、保証債務の請求原因として改めて出してきたという意味だと思うんですが、何が面白いかと言いますと、口頭弁論で、この変更の申立てが出てきたときに、裁判官が、「うーん。これは時機に遅れた攻撃防御方法として却下します。」と言ったんですよ(笑)。
 それで、ここで弁論が終結になったんですね。それで、最終的には和解になったんですが。結論から言いますと、裁判上の和解が成立しました。和解条項を見てください。
 「1 被告は原告に対し、当庁○号の手形判決の強制執行に基づいてすでに支払った30万円のほか、本件和解金として20万の支払い義務を認める」と。他は一切債権債務なしと。こういう和解になったわけです。それで、その30万というのは何かと言いますと、言い忘れましたが、仮差押されていた定期預金の30万があったんですが、それは訴訟の過程で本差押されて、回収されてしまったわけです。で、まあ執行停止を求めるとかもいろいろあったんでしょうけど、まあなんていうんでしょうか、もうあえてやらなかったわけです。最終的に0を目指してはいましたけれども、その当時それどころではなかったと言うか、必死でやってたみたいなところがあって、30万は回収されてしまってあって、プラス、裁判所の和解の席上で20万払って、全部で50万払って和解したことになったわけです。だから、解決のレベルとしては、500万払えと言われていたものが、50万で済んだということになったということです。一件落着にはなったわけです。
 付け加えますと、弁論が終結して、そのときの裁判官の心証が開示されていたということもあったんでが、和解を蹴って、判決を求めていたら、断言はできないですが、勝訴判決がもらえただろうと思います。もう一人の保証人についていた弁護士さんもそう言っていました。これたぶん勝つよと。だけど、なんで和解したかというと、控訴してくるだろうと。そうすると東京高裁に行っちゃうもんですから、本人がもう5年もかけて、このうえ高裁で、ということになると、そこまではちょっと、ということがあって、まあ50万円で済むならということで、最終的に手を打ったと、そういう経緯があります。
 そういうことで解決したんですけれど、いろんな問題を含んでいるだろうなと思います。公正証書の問題とも通じるものがあると思います。知らないうちに取られていたとか。こういう裁判というものが今後出てくるかどうかというとわかりませんけど、まあこの資料を捨てないでとっておいていただいて、もし何かのときに役に立てば幸いです。
 言い忘れました。報酬ですけど、50万円くらいはもらいました。いろいろ実費とかは抜きにして、高速道路代とか、それはもちろん別にもらいましたが、純粋な報酬としてはだいたい50万くらい、最後にもらいました。一番最後に。喜んで払ってくれましたけど(笑)。いろいろ勉強させてもらってよかったなってことと、でも、次に同じような相談がきたらたぶん弁護士のところに頼んだほうがいいよと言うかな、という正直なところはありますけれど(爆笑)。まあそんな感じです。一応私からの話しは以上です。質問がもしあればどうぞ。

(会場)当時利息制限法に引き直すといくら残っていたんですか?
(小口)440万あまりだったと思います。もう一人の根保証人がいるっていいましたが、その人は300万の根保証で訴えられていたんですよ。こっちは500万。あわせて800万になります。利息制限法で引き直した金額が440万あまり。で、最終的にどうなったかといいますと、こちらの保証人が50万、もう一人の保証人も50万払って和解と、そうなりました、たしか。
(会場)これはやはり併合されてたわけですか?
(小口)これは、併合ではなかったと思うんですよ。事実上の併合というか、事実上いっしょにやってましたけど。
(会場)本人の満足度っていうのはいかがでしたか?
(小口)かなり満足してくれたんだろうとは思っています。毎回野菜を持ってきてくれて(笑)。
(会場)50万プラス野菜ってことですね(笑)。
(小口)うーん ・・・(笑)
                      以上

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