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2014/07/30

クレサラシンポジウムに参加して思うこと


クレサラシンポジウムに参加して思うこと
                   諏訪支部 小口一成
 去る、平成15年9月20日、21日の2日間に渡り、香川県高松市において、毎年恒例となった日司連主催によるクレサラシンポジウムが開催されました。当会からは今年開業したばかりの新人3名を含む9名が参加しました。私は開業当初からクレサラシンポには毎年参加していますが、長野県内から9名もの参加があったのはたぶん初めてのことではないかと思います。全体の参加者も約250名を数え、これもたぶん過去最多ではないかと思います。シンポジウムの内容も非常に充実した、すばらしいものでした。特に、簡裁代理権付与後まだ2ヶ月足らずの状況の中で、全国各地の仲間達が自分と同じような悩みを抱えながら、苦労しつつ、工夫しながら日常業務に邁進している姿を見るにつけ、最近仕事にも生活にも疲れていた私としては、明日からまたがんばろう!という元気をもらうことができたのが何よりでした。
 シンポジウムの内容については、後日本会において開催予定のクレサラ学校において詳しくご報告しますので、ここでは割愛させていただきます。というよりむしろ、限られた紙面の中であの内容の濃いシンポの内容をお伝えするのは不可能に近いとの理由から、少し脱線しますが、毎年クレサラシンポに参加してきた者の責任(?)として、何かを伝えなければとの思いもあって筆をとりました。

 思えば私が初めてクレサラシンポに参加したのは確か開業2年目の平成8年でした。当時のクレサラシンポは、愛知県司法書士会館を会場に、全国の司法書士有志によって行なわれていたのであり、いまだ日司連事業ではありませんでした。参加者も100名余りだったかと思います。それでも新米の私にとっては、全国の「猛者」たちのパワーと、最先端の議論に圧倒されっぱなしで、大変な刺激を受けたものです。
 その初めて参加したクレサラシンポジウムでいまでも心に残っているのが、「詳解消費者破産」の著者でもある、静岡会の古橋清二会員の言葉です。その言葉は、シンポジウムの最後にあたる総評の場面で、正確な言い回しまでは忘れましたが、およそ次のような言葉で語られました。
 「われわれ司法書士は何かというとこうして集まって会議をするのは得意だが、こうしている今も、どこに相談していいかわからず、自殺や夜逃げを考えている人たちがいる。そんなクレサラ被害者を1人でも救済する気があるなら、だらだら会議などやっているよりも、黙って電話線1本引いてくれば(それで電話相談を始めれば)いいのだ」(たしかこのときのシンポジウムのテーマが、「相談窓口の爆発的増加を!」というようなタイトルだったと思います。)
 この言葉が私にどれほどの影響を与えたかは計り知れません。
 その後、私はこの言葉を鵜呑みにし、長野県内でも困っているクレサラ被害者を1人でも救いたい、そのためには古橋さん曰く、「電話1本引いてくれば」できることなのだとの思いにとらわれてしまいました。
 まずは青司協の仲間を説得することだと思い、青司協の役員会や総会で常設の電話相談窓口の開設をよびかけました。当時たまたま私が青司協の会員に対するFAXによる連絡網(情報ネット)の責任者だったため、そのための電話回線が私の事務所に引かれてきており、FAXの機械が故障したままになっていたため、電話回線が1本余っていました。それを使えばすぐにでもできると主張したのですが、当時青司協の中でさえも消極的な意見が大半を占め、なかなか実現には至りませんでした。
 当時から私を後方支援してくれていたある先輩からは「わかってもらえないのはお前の主張の仕方が甘いからだ。被害者のことを本気で考えるなら、もっと真剣に訴えてみろ!」というお叱りと励ましを受けたりもしました。そして、たしか平成11年か12年だったと思いますが、青司協の役員会で再び(みたび?)提案をした際、相当感情的になっていた私は、他の会員から、「毎日ということになれば、中心にならざるを得ない小口さんの負担があまりにも大きく、大変ではないか」と言われたのに対し、「僕は相談を受けるのが好きなんです!」との発言が口をついて出てしまいました。そして、周りの人たちから、こいつとは議論にならないと思われたのかはわかりませんが、最後には理解をしていただき、念願の常設の電話相談窓口が開設されたのでした。あのときのことを思い出すと、いまでも赤面してしまいますが、ともかく、一歩前進したことは間違いありません。
 その後、本会においても常設の電話相談窓口が開設され、現在ではヤミ金の問題も含め、クレサラ問題は司法書士にという意識が県民の間にもだいぶ浸透してきているように思います。あの頃と今とでは、何もかもが違ってきています。今後、我々の果たすべき役割はますます増大し、負うべき責任も重くなり、これまで以上に忙しくなるでしょうが、もう後には戻れません。
 今回クレサラシンポジウムに参加した皆さんの胸には何が残りましたか。

              長野県司法書士会会報「信濃」掲載

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