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2008/10/21

ヤミ金融撃退マニュアル 9

(3) 相手方がヤミ金融であることが明らかな場合
 相談者からの聴き取りと、振込みの控えなどから、相手方がヤミ金融であることが疑いようもなく明白な場合には、以上のような通常の受任通知ではなく、下記のような特別の通知を使用してもよいと思われます(ヤミ金融に支払ってしまった金員を回収する方法については後であらためて説明します)。
 通常の受任通知を送付したとしても、こちらからの求めに応じてヤミ金融が取引履歴や契約関係を証する書類を送付してくることはほとんどありません。相手方がそれらを送付してこない以上、こらちから連絡する必要はありません。その場合には、後に述べる方法に従って、支払ってしまった金員の回収のみを粛々と行います。
 相手方が取引履歴や契約関係を証する書類を送付してきた場合には、相談者から聴き取った内容や振込みの控えなどと照らし合わせます。その上で、あらためて下記のような通知を送付するようにします(このマニュアルは、相手方がヤミ金融であることを前提としていますので、その意味では相手方がどんな書類を送付してきたとしても、その後の対応には変わりはありません)。
 いずれにせよ、本人には、今後、ヤミ金融に対しては何があっても絶対に支払いをしないよう伝えるとともに、しばらくはヤミ金融からの嫌がらせが続くかもしれないが、そのような嫌がらせはいつまでも続くわけではなく、ある程度の期間が過ぎれば必ず鎮まるものであることを伝え、励ましてあげるとよいでしょう。

*  *  *  *  *

(ヤミ金融への通知例)

      通 知 書

○ ○ 殿

       住 所 ○○県○○市○番○号
       氏 名     ○   ○    印

    〒   -     ○○県○○市○番○号
                ○○司法書士事務所
    上記代理人司法書士 ○   ○  印
         電 話
          FAX

1 貴殿は、違法な高金利で金員を貸し付け、違法な高金利を要求しています。これらの行為は「出資の受け入れ、預かり金及び金利等の取り締まりに関する法律」及び「貸金業法」に違反し、「10年以下の懲役もしくは3000万円以下の罰金に処し、又はこれが併科」される犯罪に該当します。よって直ちにこれらの違法な行為を中止するよう通知いたします。
2 貴殿と私との金銭消費貸借は公序良俗に反し無効であることから、貴殿には私に対する貸金返還請求権はありません。また、貴殿から私への金銭の給付は不法原因給付に該当するため、貴殿には私に対する不当利得返還請求権もありません。よって今後は貴殿に対する一切の支払いを拒否します。
3 私が貴殿に対し支払った金員は不当利得に該当するため、その全額の返還を求めます。つきましては、私が貴殿に支払った金額の全額である○○円を、すみやかに下記口座にお振り込みください。
4 本通知にかかわらず、貴殿が不当利得の返還に応じない場合、あるいは私への請求を継続された場合には、刑事告訴を含む断固とした措置を取ります。

返金先口座(注)
   ○○銀行○○支店 普通預金 口座番号○○
   口座名義○○

*  *  *  *  *

注:後日、相談者が再びヤミ金融との無用なトラブルに巻き込まれることを避けるため、返金先の口座は相談者自身のものではなく、代理人たる司法書士の口座を指定することが望ましいでしょう。

(つづく)

長野県 松本市 小口一成司法書士事務所ホームページへ

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