« 三菱UFJニコスとの電話会議 | トップページ | ヤミ金融撃退マニュアル 4 »

2008/09/04

ヤミ金融撃退マニュアル 3

 一方、民法という法律の中に、次のような条文があります。

民法第708条
 不法な原因のために給付をした者は、その給付したものの返還を請求することができない。ただし、不法な原因が受益者についてのみ存したときは、この限りでない。

 この条文から、次のような解釈が導かれます。

 ① ヤミ金融は、「不法な原因のために給付をした者」に該当するため、借主に対して給付したもの(つまり不当利得)の返還を請求することができない。
 ② したがって、借主がヤミ金融から金銭を受け取っていたとしても、法的には返還義務は無い。

 したがって、借主がヤミ金融からお金を借りていて、まだ一円も返済していない場合であっても、ヤミ金融は借主に対して不当利得の返還を請求することができないことになります。つまり、ヤミ金融は、借主に対して、貸金の返還請求ができないだけでなく、不当利得の返還を請求することもできないことになります。
 以上により、借主は、ヤミ金融に対して、(たとえお金を借りたきり一円も返済していないとしても)金銭を支払う義務はない(返済する義務はない)、という結論に至るわけです。
 一方、借主がヤミ金融に対してすでに支払ってしまった(返済してしまった)金銭については、金銭消費貸借契約自体が無効であるのに貸金の返済をした、つまり法律上の原因が無いのにお金を支払ったことになるので、原則どおり、その全額について不当利得返還請求権がある、ということになります。

(つづく)

長野県 松本市 小口一成司法書士事務所ホームページへ

|

« 三菱UFJニコスとの電話会議 | トップページ | ヤミ金融撃退マニュアル 4 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59441/42375473

この記事へのトラックバック一覧です: ヤミ金融撃退マニュアル 3:

« 三菱UFJニコスとの電話会議 | トップページ | ヤミ金融撃退マニュアル 4 »